生き延びてくれた稚魚は2日目に入ります。2日目は1日目はなんとか生き延びたが生命力がない子が落ち、生命力の強い子はワムシを食べ始めるタイミングです。引き続き山場が続きますが、2日目のポイントは栄養豊富なワムシを与える事です。
ワムシの下準備(栄養強化)
稚魚ケースにワムシを投与する約1時間前にワムシ培養槽にクロレラを滴下し、ワムシにクロレラを摂取させておきます。この作業を栄養強化と言います。クロレラを摂取したてのワムシを稚魚に与えたいためです。ワムシを食べ始める2日目からは直前に栄養強化したワムシを与えます。
現在わたしが使用しているクロレラは上記のものです。クール便の送料がかかりますが、送料を含めても安価で問題なく使用できています。このクロレラはDHA、EPAを強化しているため、ワムシに与えるだけで栄養強化が完了します。ワムシの培養も栄養強化も一挙両得できるのです。
ワムシ培養の詳細は下記のページをご覧ください。
2日目の水替えとワムシ投与
落ちた子を吸い出しつつ稚魚ケースの海水を交換します。引き続き極力水流を起こさないように海水を交換しましょう。海水を交換したら新たにワムシを投与します。
この際のワムシの濃度が少なすぎないように投与します。クマノミの稚魚は生後数日は非常に視力が弱く、ワムシの濃度が低いとなかなか食べることができないそうです。そのため、いつでも目の前にワムシがあってすぐに食べられる濃度のワムシを投与します。
大まかな目安としては、2~3L程度のプラケースなら飽和直前濃度のワムシ槽からならネット1~2掬い分程度を投与します。

これまでと同程度の投与量ですね。
2日目はこれで完了です
実は2日目はこれで完了です。1回の水替えと、1回のワムシ投与。時間に余裕があればそれぞれ2回行えるとより新鮮なワムシを与えられますが、わたしは時間の都合上1回の場合が多いです。
2日目に落ちる子は1日目よりも少ないとは思いますが、2日目に落ちる子も多いでしょう。繰り返しになりますが、あきらめずに丁寧に育成作業を行いましょう。