【事前の備えを!!】水槽の災害対策【災害と水槽】

マリンアクアリウム全般

災害大国ニッポン

災害が多い国、ニッポン。地震、台風、大雨、大雪、津波、噴火、・・・。とにかく災害が多い日本。大災害がなかった年はここ数年なかったというほど、どこかで災害が起きています。ここ日本で水槽を趣味とするならば、災害への備えが欠かせません。災害は突然やってきます。停電になったら・・・、大きな揺れに襲われたら・・・、そんな時はこうしよう、ああしよう。しっかりシミュレーションして備えましょう。

災害対策を怠ってはてはいけません。

地震

地震。私も経験しています。東日本大震災を。人間が生活するだけでも大変な時に、水槽についても気を配らなければならない。これは受け入れるしかない事実です。災害時でも安心安全な水槽を作るために今日は改めてまじめな事を言います。

災害へのリスクを見なかった事にして対策せずに放っておいてはいけません。

必ず災害について考え、一定の準備をしてください。楽しいアクアライフをずっと継続するために、安全対策、災害対策を行いましょう。

地震による被害は、1=揺れによる被害、2=停電による被害、3=社会活動停止による被害 この3つに大別されます。

揺れによる被害

地震の揺れによって水槽が倒れる、水槽台から落ちる。これは即座に甚大な被害をもたらすことは想像に難くありません。災害という大変な状況の中、水槽のケアを並行して行わねばなりません。それも停電した夜中かもしれません。水槽はとにかくしっかりとした頑丈な台に設置し、倒れようがない、落ちようがない位にしっかりと設置する必要があります。信頼できるメーカーの水槽専用の台であれば安心です。

強度の不明な棚や、カラーボックス、簡易的な台への設置はやめましょう。水槽用の台として売られている商品を選べば安心して使えますね。

水槽に落下物等がぶつかって割れて水が漏れだすことも考えられます。水槽の周辺には倒れやすく背の高いものは置かないようにしましょう。また、上からものが落下してくることもあります。水槽の周辺は大きなものや重いものを置かないようにしましょう。

揺れによって水がこぼれる被害も無視できません。大きな揺れだと水槽の3分の1くらいの水がこぼれる恐れもあります。スタイリッシュなフレームレス水槽は揺れよる水のこぼれに弱い面があるため、安全面を考えるとフタをするなどの対策をしたいところです。最もこぼれに強い水槽は、フランジ付きアクリル水槽+フタを備えた水槽です。ですが、フレームレス水槽の美しさも捨てがたいという人もいると思います。そんな人に向けてGEXから救世主ともいえる商品が出ています。フタを乗せることも可能です。安全性を買えるなら安いものです。これはさすがGEXと言える逸品だと私は思います。

また、揺れによってこぼれた海水がテーブルタップにかかり、漏電。火災の原因となる恐れがあります。マリンアクアリウムで取り扱う水は海水です。海水は、淡水よりも電気を通しやすいため注意が必要です。揺れによって海水がこぼれてもかからない位置にテーブルタップを設置しましょう。理想は水槽よりも高い位置にテーブルタップを設置することです。

停電による被害

揺れが収まると、次なる難関は停電です。ヒーターやクーラーが動かないと水温が保てません。また、ポンプが動かないと水が循環できず酸欠になったり、水をフィルターに通せず有害物をろ過できなくなります。照明が付かないと光合成が必要なサンゴ等は生きていけません。停電対策はどこまでやるかが難しい所です。停電時間数時間~数日~最悪の場合数週間。どこまで備えるか考えなければなりません。そもそもとして、電気が必要なのは水槽だけではなく人間が生きていくためにも電気が必要なので限られた電気の備えをいかに合理的に効率よく分配するかが鍵になります。

水槽の断熱対策

停電対策の基本は断熱です。停電の際、クーラーやヒーターは停止してしまいます。水温の上下動が最小限になるように断熱材を取り付けておくか、最低でも停電時には断熱材を取り付けられるように所持しておくことを強くおすすめします。

日頃から断熱材を取り付けておけば、保温保冷効果により電気代の節約につながります。また、ヒーターやクーラーの稼働時間の短縮によりこれら機器の寿命が延びる事も期待できます。つまり災害時にポータブル電源などでヒーターやクーラーを稼働させる場合も少ない稼働時間で済む訳です。良いことばかりです。

短時間(2~3時間程度)の停電対策

2~3時間程度の停電であれば乾電池式エアーポンプで酸欠対策を行います。機種選定のポイントはパワーと稼働時間です。

ニッソーのB5はパワーはあまりありませんが、単3電池2本で20時間も稼働します。非常に安いです。他のメーカーからも同等クラスの商品が出ていますが、電池の持ちが良い本品が一番良いでしょう。なお、上位機種のB1、B2はパワーが上がり、単1電池2本で30時間稼働です。汎用性の低い単1がネックになる場合が多いので、パワーを求めなければB5の方が良いでしょう。水深が深い場合、パワーのあるB1、B2を備えてください。

水温対策は季節にもよります。まずは基本の断熱材で対処します。夏場であれば、保冷剤を浮かべて電気が復旧するまでしのぎます。ハンディファンをお持ちであれば併用しても良いでしょう。冬場であれば最大限熱を逃さないようにします。

自己責任のためあえて商品例を挙げませんが、カイロをジップロックなどで完璧に密封して水に触れる流路に置いたり、水槽に貼って保温の助けとする方法があります。が、火災の原因にもなりうる危険な手段です。ひと時もカイロから目を離してはいけません。本当の最終手段です。本来の用途ではありませんのでくれぐれも自己責任です。自己責任、自己責任、自己責任ですよ~(しつこい)。

ポータブル電源を持っていてかつ水槽に備えているポンプが小型の場合は、エアポンプを使用せず、水中ポンプをポータブル電源に繋いで水を回す事を検討してください。エアポンプはどうしても外気温の影響を水温に与えてしまうので、この場合は水中ポンプを優先した方が良いと思われます。特に真冬は送り出されるエアーが冷たいので早く水温が下がりがちです。水中ポンプは多少発熱があるためわずかながら保温にも役立ちます。

半日前後の停電対策

半日となると災害規模としてもなかなか厳しい状況と言えます。酸欠防止優先で乾電池式エアポンプを連続使用するしかない場合もあります。運よく気温25~30度程度の季節ならエアポンプでしのげる可能性が高くなります。運悪く真冬なら保温が必要です。ポータブル電源があれば良いのですが、なければ保温対策でできる限り水温を落とさないようにしましょう。水温を下げないためにもなんといっても断熱が大切です。

ある程度大容量のポータブル電源があれば消費電力にもよりますが、水中ポンプを半日くらいは回せ、ヒーターも併用できるでしょう。高価ですが、水槽以外の用途にも使えるので是非備えたい機材です。

1日~数日間の停電対策

日単位の停電となると相当状況は苦しいです。真冬や酷暑の時期ではない事を祈ります。このレベルになると発電機が欲しい所です。

ガソリンで発電する発電機は騒音が大きいため住宅街での使用は難しいでしょう。停電中は街中がとても静かなので発電機がぶーーーーんと唸っているととても目立ちます。そもそもガソリンの保管に危険が伴います。そんな中、ホンダが出しているエネポはカセットボンベが燃料なので燃料の保管、ストックが大変容易です。エネポは東日本大震災の時に爆発的に注目されましたね!実績があって信頼できる発電機です。人間が生き延びるための電力供給としても役立ちます。災害時、これとカセットボンベがあれば、ない時と比べてサバイバル難易度が相当違うことは間違いありません。

週、月単位の停電対策

対策としては、第一にこのような災害が起こらないように祈ることです。どうか災害が起こりませんように・・・。それでも起きてしまったら・・・。まずは自分たちが元気に生き残ることです。非常用水は備えていますか?

食料は備えていますか?

場合によってはその場にとどまらずに水槽をやっている親戚や友人が居たらその方の基へ避難した方が良いかもしれません。SNSでヘルプを求めるのも良いでしょう。SNSの仲間はみなアクアリウムの愛好家です。大災害時は何らかの手を差し伸べてくれる可能性が高いです。日頃から色々な人脈や手段を構築しておくことが大切です。

週、月単位の停電に真正面から備えるならば、自宅にソーラーパネルを設置することが挙げられます。戸建てに住んでいる場合は補助金等を活用してソーラーパネルを設置することも検討しましょう。もちろん人間にとっても有用です。

マンションの場合は、大容量ポータブル電源複数個+充電用ソーラーパネルで電気をやりくりする方法があります。ただし、天候にも左右されるなど不確定要素も多めです。

わたしの東日本大震災での経験

あの日わたしは転勤中で仙台市に住んでいました。電気が復旧するのは、市役所、区役所の周辺からの順でした。わりと市街地に住んでいたため、3月11日(金)の停電(地震発生)から約48時間後に電気が復旧しました。市役所や区役所から少し離れていた人はもう数日程電気が復旧しなかったようです。ただ、電気は最重要ライフラインのためかなり早く復旧させている様子でした。一方でガスは月単位で復旧しない人もいました。水槽に必要なのは電気なので、最大で数日の停電に耐えることを目標に備えると良いのではないかとわたしは考えます。週・月単位で電気が止まる状況となると自分が活きるだけでもギリギリと思います。この単位での対策は割り切ることも選択肢の一つです。まずは自分が生き延びましょう。

この投稿を書いている間に・・・

実は、この投稿を書いている間に能登地震が起こりました。元日、楽しいひと時が一転危機的な状況になってしまいました。どうか北陸地方および全ての被災地域の皆様が無事でありますように。普通の生活ができなくなる不安、困難、とてもよくわかります。一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。この記事は一旦ここまでとし、今、私にできる事を考えて実行したいと思います。(2024/1/1)

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