【誰も言わない真実】イソギンチャクの飼育方法2【実録!失敗談と成功談】

ぺルクラクラウン

前回はソギンチャク&クマノミ飼育の基礎知識と、イソギンチャク購入時の心得を書きました。今回はわたしの失敗談と成功談を包み隠さず共有します。ここで予習して皆さんは是非、遠回りせずに初回から成功してくださいね!!!!

実録 上手くいかなかったハタゴイソギンチャクの例1

まずは入荷当日に購入してきたこの子。同ショップに2個体入っており、もう一方は開きがいまいち、こちらは開いてきていい感じだよと店員さん談。価格は激安ながら、ハタゴにしては有難い小ぶりでブルーライト下ではグリーンの触手が美しい。結論としてはこの子はダメでした。大きなヒントはありました。もう一方は開きがいまいち これです。同じ経路で入荷しているのですから、こちらもダメージを負っていると考えるべきでした。

体調が悪いのか、体壁にハリがなく、何度も形を変えています。

消灯後もいびつに縮んでいます。残念ながらうまく飼育できませんでした。おそらくショップ側も数日の命と承知の上で売っているのだと思います。安価で素早く売りさばく例かと思われます。非常に残念なことにこれがイソギンチャク流通の現状です。この個体に罪はないのに、ごめんね・・・と悲しい気持ちになりました。

実録2 上手くいかなかったハタゴイソギンチャクの例2

次はインターネット通販を経由して入手した例です。

どうでしょう、このハリ、この立体感。めっちゃいい感じですね。ただ・・・

少々伸び縮みする頻度が高い気もします。

また開いたりします。口元が見えるのが気にかかります。

そのうち口が開く時間が出てきました。でもまた復活したりします。

1~2日ほどすると足盤の活着が悪く、ただ岩にポンと乗ってる感じになりました。

そして、砂の上に乗っているたけになり・・・

5日目頃には簡単に水流に流されるようになりました。残念ながらやはりだめにしてしまいました。力不足でごめんね・・・。

実録3 成功!ハタゴイソギンチャクの例

最後は、ヤフーオークションで購入した国内採取のハタゴイソギンチャクです。価格はこれまでの数倍です。これでうまく行かなければハタゴはあきらめようと考えていました。

導入当日。どうでしょう。プリプリの触手がぎゅっと力強く引き締まっていて、伸び縮みすることはありませんでした。

3日後、徐々に広がってきましたが、伸び縮みを繰り返すことはありません。今思えばもう少し明かりが欲しかったのだと思います。口が見えることも一切ありません。

約2か月後。どんどん大きくなり水槽の1/4位を占める。どこまで行くのか少々不安になる時期でした。

これが約1年後。途中調子の波がありつつもしっかり生存。クマノミのお家として欠かせない存在。

これが約2年弱の現在の様子。相変わらず調子の波はありますがしっかり生存しています。調子が落ちてもすぐにダメにることなく、改善する時間的な猶予があるのです。光が合わない、水流が気に入らない、硝酸塩が高い、餌が足りない、これらの不具合でイソギンチャクのご機嫌がナナメになっても改善するまで耐えてくれるのです。

国内採取のハタゴイソギンチャクがベスト

ヤフオクで入手した国内採取のハタゴイソギンチャクは、それまでの海外産とはまるでベツモノの状態の良さでした。今日に至るまで状態の上下はありますが、クマノミペアのおうちとして、産卵を支えてくれています。

正直に言うと、最初の2回は価格を理由に安価な海外産を選びました。それなりに設備と水質には自信があったので海外産でもわたしは上手く飼育できるだろうと甘い考えでした。しかし、うまく飼育できませんでした。国内産イソギンチャクの価格は確かに高いです。海外産の3倍は軽くするでしょう。ですが、わたしはそれ以上の価値があると感じました。海外産のハタゴイソギンチャクを上手く飼育されている方もたくさんいるので絶対ではありませんがわたしはそのように感じました。

広い海の中で暮らしていたイソギンチャク。それを人の手で海から引き離し、過酷な輸送を経て、小さな水槽に投入される。そんなイソギンチャクを大切にいたわって飼育したいですね。イソギンチャクは購入費用をケチらずに良い子を1回で入手して長期飼育を目指しましょう。それが、不幸なイソギンチャクを減らすことにもつながるはずです。

イソギンチャクの飼育方法3へ続きます。
次回も濃厚な飼育論をお届けします(❐_❐✧)・・・・・

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