みなさん、冷凍餌は使っていますか?「冷凍庫には眠ってるけど今は乾燥餌に餌付いたから使ってないよ!」なんて声も聞こえてきそうです。「冷凍餌は水を汚すので乾燥餌に餌付いたら不要」、「冷凍餌は栄養が偏っているので乾燥餌に餌付いた後は与えない方が良い」、などの主張も時々見かけますが、経験上、乾燥餌に餌付いていたとしても時々は冷凍餌を与えた方が健康的に魚が育っているように感じます。
乾燥餌を人間の食事に例えると、粉末プロテインやカロリー摂取バーのイメージで、冷凍餌は普通の食事のイメージです。もちろん、海水魚餌の基本は乾燥餌ですが冷凍餌を定期的に与えて魚の健康維持増進を図りましょう!!
それではわたしが実際に使用している冷凍餌を紹介します。
冷凍ブラインシュリンプ
冷凍ブラインシュリンプ、これ1種類あれば通常の飼育ではOKです。代表的なものがキョーリンのビタクリン アダルトブラインです。殺菌済みで、ビタミンが添加され栄養強化がなされています。キューブ状になっており、いつでも新鮮な餌を使用できる形状です。そして安い。
この動画では2キューブ与えています。ちなみに動画後半のチビちゃん。ケース内にブラインシュリンプ幼生がチッチッチッチッと泳いでいますね。ブラインシュリンプ幼生については別途記事にします。海水魚とブラインシュリンプは切っても切れない関係です。
我が家は大所帯のため毎日2キューブ以上与えますが、普通の飼育では1キューブでも量が多いかもしれません。その場合はミニキューブがおすすめです。通常版とミニキューブ版のパッケージの見た目が似ているので購入時はよくご確認ください。
我が家のクマノミは乾燥餌でも冷凍餌でもとにかく超絶爆食いなのですが、冷凍ブラインをこぞって食べる姿を見るときっとおいしいんだろうな~と思えます。
また、稚魚向けにブラインシュリンプ幼生の冷凍餌も出ています。
ベビーブラインにDHA、EPA(必須脂肪酸)を添加しているあたりは、さすがキョーリンだと唸らされます。稚魚の育成にはDHA、EPAが欠かせないためです。
冷凍イサザアミ
冷凍イサザアミも使用します。こちらもキョーリンからビタクリン ホワイトシュリンプの商品名で売られています。DHA、EPAを含有している事がポイントです。
左がアダルトブライン、右がホワイトシュリンプ。概ねアダルトブラインと同じ程度の大きさですね。なお、冷凍餌を冷たいままブロックでドボンと投入する様子をよく見かけますが、ちゃんと容器を使って飼育水でいったん溶かしてから与えましょう。冷凍のままドボンはわたしは絶対にやりません。
冷凍ディスカスハンバーグ
ディスカスハンバーグは意外にも雑食性のチョウチョウウオが好んで食べます。注意点は無添加のものを選ぶことです。虫下し用は薬が入っているので海水魚の餌としては選ばないようにしましょう。思いっきり肉!といった感じでチョウチョウウオが太ります。くれぐれも与えすぎに注意しましょう。
冷凍コペポーダー
ライブロックを入れている水槽では自然発生している様子も見られるコペポーダ。このコペポーダを冷凍した餌です。キョーリンからビタクリン コペポーダ(旧名称クリーンコペポーダ)の名称で売られています。非常に小さいため稚魚に向いています。概ねブラインシュリンプの幼生と同等サイズです。我が家ではブラインシュリンプ幼生を切らしたときに補助として与えています。
本品にもビタミンの他、DHA、EPAが添加されています。
冷凍ワムシ(参考・現在用途なし)
シオミズツボワムシという、ブラインシュリンプ幼生やコペポーダよりもはるかに小さいプランクトンを冷凍した餌です。
孵化したばかりの稚魚に与えてみましたがどうも食べられていないようで我が家では少々用途が見つからない感じです。
冷凍餌のまとめ
冷凍餌はキョーリンの餌がほぼ無双している印象です。衛生的で、栄養強化済み、使いやすいパッケージ、入手しやすい、安い!とくれば納得です。そしてこのパッケージは人間の食品を入れる冷凍庫に収めても家族の反感を買いにくいきれいな感じのパッケージでもあり本当に良く考えられています。
何種類か冷凍餌を紹介しましたが、はじめは冷凍アダルトブラインを用意するのが良いかと思います。週に1回~2回ほどは与えたいところです。他の冷凍餌は最初から揃えずに必要性を感じた時に買い足していけばよいでしょう。
最後にひとつ言い忘れました。冷凍餌は確かに乾燥餌よりも水を汚しますが、週2回程度適量を与えた事で水質が著しく悪くなる場合は明らかにろ過容量不足です。この場合は水槽のろ過も見直しましょう。
海水魚によい食事を与えましょう~~~