順調にクマノミペアの飼育を続けていくと、産卵する日が来るでしょう。はじめての産卵の場合、どうしたらよいものか迷うと思います。特に初回産卵は突然訪れます。いざという時に焦らないようにしっかり予習しておきましょう。
産卵が近い時のクマノミの様子
・メスのお腹が張っている
・底砂を口にくわえてどこかへどかしている
・産卵予定場所をガジガジ齧ってきれいに掃除している
・不自然にイソギンチャクを縮めて産卵スペースを確保している
こんな様子が見られたら産卵が近い証です。しかし、初回はわたしもそんな様子はわからずにいきなり卵を見つけてビックリ( ゚Д゚)!!という状態でした。
卵の世話
クマノミが産卵した!!!!!卵をどうしよう!!!!と思うかもしれませんが、ありがたいことにもっぱらオスが孵化するまでお世話をしてくれます。卵の世話自体はキーパーが行う事は何もありません。オスは日々せっせとヒレで卵に海水を送り、傷んだ卵は周りに影響しないよう取り除き、卵を狙う外敵が来ないか監視します。
素晴らしい親です。キーパーはこの期間に稚魚育成のための準備を行いましょう。
卵は水温や魚種にもよりますが概ね7~10日で孵化します。わたしの環境(28.0℃弱)では7日もしくは8日で孵化しています。また、孵化が2日に分かれることもあります。
卵の変化
産みたての卵は黄色~オレンジ色をしています。
2日ほどすると卵の赤みはなくなり徐々に黒っぽくなってきます。黒くなった卵は3日目、4日目・・・と黒味を増してきます。
4~5日目頃には黒から少し銀色っぽくなり始めます。
孵化予定日の7日目にもなると卵はきらきらと銀色になっています。このきらきらは稚魚の目です。慣れてくるときらきら具合で今日孵化するな、って分かってきます。
孵化当日
さて、きらきらしている卵はいよいよ孵化を迎えます。照明が点灯中には孵化することはありません。卵は消灯後1時間程度の間に必ず孵化します。ここからわたし達キーパーが頑張る番です!!
頑張った親クマのためにも、孵化した稚魚クマのためにも、丁寧にしっかり育てましょう。稚魚育成は最初からうまく行く程容易ではありませんが、失敗も成功のもとです。頑張りましょう!
まとめ
産卵から孵化日までは、親クマにほぼおまかせで卵は育ちます。親クマが卵を育てている間に色々と育成準備を進めましょう。次回は孵化までの準備編・チェックリストをお届け予定です~。