皆さん、水槽のコケ対策 どうしていますか?
わたし自身も完璧なコケ解決法は見いだせていません。“コケをゼロにする”ことは不可能なので“付き合っていく”しかない・・・という感覚です。ここでは、我が家で見かけたことがあるコケの種類や原因、そして「どう向き合っていくか」という考え方についてまとめてみたいと思います。
コケは付き合っていくもの
明るい光、豊富な栄養・・・、主役である魚やサンゴを元気に飼育できる環境は、コケにとっても最適な環境であると言えます。
コケは必ず生えるもの。そう認識した上でできるだけ生えるのが遅くなったり、コケ掃除の頻度を抑えられるように工夫していくことがコケとの付き合い方です。
茶ゴケ
茶ゴケは水槽を立ち上げて1~4週間位の水質が不安定な時期に発生しやすいコケです。ガラス面の茶ゴケは指で簡単に落とせますが、砂やレイアウトに茶ゴケが付くと掃除に手間がかかります。特に立ち上げ初期の海水水槽では、バクテリア環境が不安定なためコケが一気に増えることがあります。なお、茶ゴケは水質が安定してくると、ある程度発生しにくくなります。

水槽面の茶ゴケ対策はこまめな掃除です。メラミンスポンジで軽くこすれば簡単に落ちてくれます。
メラミンスポンジは100円ショップでも取り扱いがありますが、ノーブランド物はすぐにヘタってしまいました。激落ちくんシリーズがおすすめです。
固い緑色のコケ
主に壁面に生える、固い緑色のコケは水質が安定してから出てくる傾向があります。硝酸塩が高くても低くても発生している様に思えます。

このコケは固く、”石灰藻の緑色バージョン”の様な質感です。メラミンスポンジでは落としきれないのでスクレーパーでガリガリと削り取って除去します。
我が家はアクリル水槽なので、プラスチック製のスクレーパーを使用しています。
ガラス水槽にはステンレススクレーパーが強力です。
柔らかい緑色のコケ
毛足の長いふわふわした柔らかい緑色のコケは、放っておくと水流でゆらゆらとたなびく程の長さに成長します。冷凍飼料を多く与えていると出やすい傾向を感じます。

水槽中のそこここから発生し、成長も早いため厄介です。定期的に手作業で除去したり、平滑面であればメラミンスポンジでこすり取れます。
ドロっとした赤いコケ(シアノバクテリア)
増殖場所を覆うようにペターッとした感じで広がっていくコケです。水槽の美観を著しく損ねてしまいます。

成長速度が非常に早く、除去しても数時間後には目に見える程成長していることさえあります。ろ過槽や底砂の掃除、水替えなどをサボるとまるで天罰かのように発生することもあります。発生したシアノバクテリアを水替えとともに取り除き、水槽の衛生状態を改善することが対策の基本となります。
シアノバクテリアには専用の駆除薬、カミハタのアンチレッドがあります。できるだけ薬品に頼らずに水替えや清掃で駆除したいところですが、手に負えない場合の最終兵器としてアンチレッドの存在を覚えておきましょう。
コケ対策1:硝酸塩濃度を低減する
硝酸塩はコケの栄養となるため、まず最初に意識したいのが「硝酸塩」です。硝酸塩は、魚のフンや食べ残しなどが分解された最終産物で、水槽内に少しずつ蓄積していきます(硝酸塩発生の詳細は下記の記事をご覧ください)。
定期的な水替えや、デトリタスの除去、脱窒による分解、給餌量の適正化などで硝酸塩濃度をコントロールしましょう。
コケ対策2:照明の適正化
強すぎる照明は必要以上にコケを活性化してしまいます。飼育している生体に合わせて、適正な強さの照明を使いましょう。

また、照明を点灯する時間が長くなり過ぎないようにタイマーで管理しましょう。
我が家ではREVEXのコンセントタイマーを使用しています。デジタル式のものと、ダイヤル式(?)のものの両方を使用しています。デジタル式の良さは分単位で正確に時刻をセット出来ること、曜日ごとに時刻を設定できることです。ダイヤル式のものは15分単位でのセットになりますが設定が簡単で分かりやすい点がメリットです。
現在クラウンファクトリーの点灯時間は、ON=13時45分、OFF=22時45分となっています。1日の点灯時間は9時間です。
コケ対策3:コケ取り生体の導入
コケ取り生体としては、ヤエヤマギンポを第一におすすめします。

他の魚とケンカすることがない性格で、愛嬌があって可愛いです。特に茶ゴケをよく食べてくれ、掃除を楽にしてくれます。なお、ギンポは同種ではケンカをしてしまうため複数匹を飼うことはできません。
次いでエメラルドグリーンクラブをおすすめします。エメラルドグリーンクラブは掃除しにくいライブロックやレイアウトに生えたコケをツマツマ摘まんで食べてくれます。わりと好き嫌いなく色々なコケを食べてくれるため、掃除しにくいサンゴ水槽には必須生体でした。
コケ対策4:リン酸・ケイ酸吸着ろ材
リン酸は餌から、ケイ酸は水道水から水槽に入ってきてしまいます。これらはコケの栄養となるため、物理的に吸着して取り除くためのろ材です。
即効性はありませんが、リン酸・ケイ酸吸着ろ材を入れておくことで、コケの発生や成長速度の低減に繋がっていると感じています。
まとめ
・適正な水質の維持(硝酸塩、リン酸、ケイ酸など)
・適正な照明の使用
・適正な給餌管理
・人力によるコケの清掃や除去
・コケ取り生体によるコケの低減
これらを組み合わせて、コケが爆発しないようにコントロールすることが海水水槽のコケ対策の基本だと思います。コケ対策は「これをやればOK」という単純な解決策はありません。むしろ、水槽全体のバランスを整えながら、少しずつ付き合っていく感覚に近いものです。
「管理できる範囲に抑える」という感覚の方が、長く楽しく続けやすいのかもしれませんね。
皆さん とっておきのコケ対策があればぜひわたしにも教えてください~

